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「リア王」

彩の国シェイクスピア・シリーズ第19弾「リア王」
2008.1.26 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール 1階RB列

演出:蜷川幸雄 作:W.シェイクスピア 翻訳:松岡和子
リア王:平 幹二朗 
コーディリア:内山理名 リーガン:とよた真帆 ゴネリル:銀粉蝶
エドモンド:池内博之 エドガー:高橋 洋 オールバニー公爵:渕野俊太
道化:山崎 一 グロスター伯爵:吉田鋼太郎 ケント伯爵:瑳川哲朗

ぐわー、これだから蜷川さんは侮れません。
「リア王」、大変な力作でした。おもしろかったよー!
ちなみに本日カメラがはいっていました。

舞台は能舞台を模したもの。松が舞台正面に描かれておりました。
音楽も所々邦楽風だが、登場人物の着ているのは、ゴージャスな毛皮のコート。それが落ちぶれていくと、簡素な衣装になっていく。

衣装は小峰リリーさん。新感線の時のリリーさんは良いと思えないのだけど、蜷川さんと組むリリーさんの衣装は相性が良くて好き。(ウーマンもだ。あの衣装も好き。和風が私的にアウトなのか?)

セット、美術、演出含め、私的にはタイタスに匹敵するくらいのヒットでした。

平さんのリア王が圧巻だったのは言うまでも無いのだが、私的にはグロスター家に惹かれた!
本筋のリア王一家より、グロスター一家の話がおもしろくて仕方が無かった。

王に忠義を尽くすグロスタ伯爵。
長男にして、嫡子のエドガー。
次男にして、庶子のエドモンド。

エドモンドの父と兄への憎しみが悲劇を生む…。

エドモンドの池内くん、アオドクロで見た時は、まず所作がダメで、それ程魅力を感じなかったのですが、いつの間にこんなに良い俳優さんになったのでしょうか!
悪の魅力に満ちていて、それでいて男前で色っぽい!これならゴネリル・リーガン姉妹がメロメロになるのも判ります。(タイタスのエアロンが見たいと、ちょっと思った。)

グロスター伯爵の鋼太郎さんは、いつもながら上手い!タイタスといい、父という役が合うなと思う。
でも何故エドモンドの言うことを聞いてしまうのだろう。そこが人間の愚かさなのか。
特に目を潰されてからの、悲哀が絶品。

そしてエドガーの高橋洋さん!もう泣けたよー!
自分が息子であることを隠し、目の見えぬ父の手を引き、荒野を彷徨う場面が、私は一番泣けた。

お二人のファンには申し訳ありませんが、私は「オセロ」の二人は期待していた程では無かったので、今回の役の方が好きです。
グロスター一家バンザイ!

あれ?リア王の感想になっていない気が(苦笑)
ゴネリル・リーガン姉妹も良かったですよ。父を疎ましく思う気持ちが自然でした。
そして長女の夫、オールバニー公爵の渕野俊太さん。今回の私的ツボでした。
残念だったのは、コーディリアの内山理名さん。精一杯頑張ってるのだけど、周囲が上手すぎて、かなり見劣りしてました。
「オセロ」のデズデモーナの蒼井優さんは、若いのにとても良かったのだけどなぁ…。

時間とお金があれば、再観劇したいが、自制します。
そして場所は遠いが、さい芸は見やすくて好きです。

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コメント

花梨さん、こんばんは!
グロスター一家、いいですよねーv
あの荒野のシーンは、本当に泣けました。
高橋洋さんは、私にとって、
花梨さんにとっての別所さんみたいな存在(笑)なので、
花梨さんがエドガーを気に入ってくださって、
めちゃくちゃ嬉しいです!
池内さんのエアロン、確かに観てみたいかも・・・

恭穂さん、こんばんは!
いやもう、エドガーすっっっごい良かったですよ。
最初の真面目お坊ちゃま風のビジュアルもツボ。
目の見えない父・グロスター伯爵の鋼太郎さんの手を引く場面、泣いた、泣いた!
歌舞伎風でよかったなぁ、あの演出。
思い出したら、また見たくなってきましたよ…。

ご無沙汰しています。「リア王」の感想をようやくアップしたのでTBさせていただきましたm(_ _)m
土埃直撃の2列目でスタッフさんが用意してくれていたマスクを着けて観ました。春の喘息期に入っている私はさすがに途中で一回苦しくなったのでよけいにしっかりと装着して頑張りました。近くすぎて床に広げた地図とか見えませんでしたが、キャストの皆さんの迫力に押されっぱなし。感想を書き始めたら入れ込みすぎて長くなってしまいました。
平幹二朗一世一代のリア王だったと思うし、蜷川さんもこの作品はラストというにふさわしい舞台だったと思います。
さらに私が3人姉妹だし、親との関係とかもいろいろあるしで、リア王一家の関係はなんかすごく身に迫ってしまったのもあります(^^ゞ男兄弟のグロスター一家の方がもう少し距離感をもって見ることができたかな。コーディリアだけはちょっと・・・・・・でしたが、なかなか難しい役だったし、新鮮なキャスティングもねらいたいところでしょうし、主役をやれるクラスも持ってこれないという難役?なのかなぁと思いました。
松岡さんの翻訳本も読んで、脳内再現もしましたが、ホントによくできた芝居をキャスト・スタッフも揃えて見せてくれたなぁとあらためて思いました。しばらく「リア王」は封印でいいなぁという気がしてるくらいです。

ぴかちゅうさん、こんばんは。
「リア王」の熱き感想、拝見しました!
二列目だったのですね、羨ましい。私は蜷川さんは芝居によっては合わないものもあるので、
最近は節約して安い席にしているてのですが、リア王は大失敗!良い席で見たかったです。
内山さん、凛々しい甲冑姿とかは素敵でしたがねぇ…。

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舞台は、大きな板張りの引き戸で閉ざされていた。 美しい木目の、けれど温かみのかけらすら感じられない、扉。 その大きさにまず圧倒され、そして、その奥に隠されたものを見たいという気持ちになる。 床にひきつめられた目の粗い土は均されてはおらず、そこここに見られる大小の盛り上がり。 それは、まるで、そこを歩む人の足を阻むかのようで――― そして、そんな舞台の上で、重々しい銅鑼の音と共に、古代ブリテンの悲劇の幕は、開いた。... [続きを読む]

» 08/02/03 平幹二朗×蜷川幸雄ラストの「リア王」 [ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記]
{/kaeru_snow/} 昨日から少し微熱が出てきて大人しくしている土曜日。午後から雪がちらついたが、夕方は小休止?本格的な寒さにさきほどから今冬初めて床暖房を入れてしまった。明日は歌舞伎だし、2/3に観た「リア王」の感想を書いてしまおう。 ウィキペディアの「リア王」の項はこちら 彩の国シェイクスピアシリーズ第19弾。蜷川幸雄にとっても平幹二朗にとってもラストの「リア王」になるということで、S席を奮発してメンバーズ先行でとったら前から2列目!3列目くらいまでは舞台に敷かれた土の埃がすごいと聞いて... [続きを読む]

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