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『薮原検校』 1

『薮原検校』 シアターコクーン

作:井上ひさし 演出:蜷川幸雄 音楽:宇崎竜童  
出演:古田新太 / 田中裕子 / 段田安則 / 六平直政 / 梅沢昌代 / 山本龍二 / 神保共子 / 松田洋治 / 景山仁美 / 壤 晴彦 
ギター演奏:赤崎郁洋

一回目:D列下手、二回目:P列下手で観劇。
故郷を捨て、師匠を殺し、悪に手を染め、検校の位ので登り詰めた時に、捕縛され、生贄として残酷な刑死で最期を向かえる、二代目薮原検校こと杉の市の一代記。
休憩込みで3時間10分。台詞の量も膨大。でも飽きずに最後まで見られた。
なので、おもしろかったですが、消化不良な部分も多い。そんな感想。

「因果な生い立ち、非業の最期稀代の大悪党藪原検校一代記」

本芝居のキャッチフレーズ。だが内容は稀代の大悪党の話では無いでしょう。ブラックコメディという感じ?スサノオシリーズの、劇場にいる客全員を殺しそうなくらいの殺気を纏った古田を期待していたので、やや肩透かしをくらった。

とはいえ一幕は非常におもしろかった。人より器用な所のある不良少年が、小さい悪事を重ね、やがて後戻り出来ない所まで堕ちていき、その境遇をバネにのし上がろうとする。
そんな杉の市に古田さんはぴったり。
はじめて人を殺し、母に縋るところ。無邪気の師の女房の体を貪るところ。杉の市が魅力的だ。

だが一転、二幕になるとやや飽きる。強請りの場面など長すぎるし、古田さんもいまひとつ。対する段田さん演じる塙保己市の方が、魅力的。
古田さん、決して悪くは無いのだけど、もっと、もっとと期待しすぎてしまうのが悪いのか。それとも元の話が、小悪党が、大悪党になりきれないで終わってしまうからなのか。
うーん、それでも若い頃の方が、身に纏うオーラが凄かったよな…古田さん…。若い頃の彼は、余りにも役者として大きすぎて、新感線の枠組みの中では、もったいないとまで思った程だ。(えんぺで毎年一位をぶっちぎってた時代の話だ。)
それでもお市殺しが発覚する場面など、とても魅力的なんだが。私が古田新太という俳優に、期待しすぎているのだろうか?

でも古田さん好きだ。リチャード三世を彼で見たいし、ホントのホントは『天保12年のシェイクスピア』の三世次が見たいのだ。

続く。

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芝居・一般」カテゴリの記事

コメント

こんにちは!
「藪原検校」面白かったですね。TBさせていただきましたv
私は保己市の段田さんにちょっとよろめきました(笑)。古田さんは、若い頃を知らない私的には(その頃は四季しか観てなかったかも・・・)、十分に迫力だったのですが・・・その頃の古田さんも見てみたかったです。残念!

花梨さん

たしかに花梨さんもおっしゃってるように、
1幕目では杉の市の魅力が満載で、
2幕目では保己市の魅力が際立っていたように感じました。

しかし、「早物語」は圧巻でしたねぇ。(笑)
大汗かいて、膨大なセリフを話し終えた時は拍手喝采でした。
あんなに”いっぱいいっぱい”の古田さんを見たのは初めてかも。(笑)

私も某演劇サイトで絶賛されてた「地人会」バージョンを観たかったです。

恭穂さん、こんばんは!
コメント返しが遅くなってしまい申し訳ありません。
悪役な古田さん、「吉原御免状」も実は予想より悪役度低かったのです。
もちろん杉の市は魅力的だし、あの方向性で良いとは思います。。

でも、でも、スサノオの時のバイオレンスジャックのような迫力は忘れられない…。いつか、あんな怖い古田さんがもう一度みたいです。

麗さん、こんばんは。
2幕目以降は話の中心が保己市に移っているのかな、という気がします。もっと二人の対立が際立つのかと思えば、そこも実はいまひとつ消化不良で。
でも極刑を申し入れる段田さんは凄かったー!余りに怖くて、殺された杉の市が夢に出てきたくらいです。

地人会バージョンも、チェックしていたのに、見に行かなかった自分はバカです。しくしく。

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