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『絢爛とか爛漫とか』モガ版

最初に観劇したのは、モガ版。新感線ファンの友達に誘われて、中谷さとみちゃん目当てに。
私が海外行ったりする都合で、観劇日が伸びてしまい、誘ってくれた友人には、本当にスマン。しかもムチャクチャ芝居にはまってしまい、連日通うことに…。

『絢爛とか爛漫とか』モダンガール版

【キャスト】

文香……沢樹くるみ
まや子…琵琶弓子
薫………野口かおる
すえ……中谷さとみ

沢樹くるみさんのブログに、千秋楽を前にした、4人の表情がアップされてました。
何かねーこの写真見ただけで、涙腺緩くなるのよ。もうこの芝居に登場する4人が愛しいったらありゃしない。
重症ですよ、自分。

モボ版はドイツ語ではじまる。ワルツのレッスンは、「アインス・ツヴァイ・ドライ」。若い頃『摩利と新吾』を読んでた世代には、ハート直撃。
モガ版は英語。ジャズなので「ワン・ツー・スリー」ではじまる。細かい違いが興味深い。

モボ版の感想でも書いたが、モガ版の方が上演時間が長い。モボ版を見たら、さくさく話が進んで行くので、びっくりした。
確かに戯曲もちょっとだけ、モガ版の方が長いのだが。
今回戯曲を購入して、元々は男性版が上演され、その後再演に当たって女性版が出来たとのこと。キャラクターの基本は同じだが、薫が駄洒落を連発したりと、モガ版はおかずが多い。モガ版が後から書かれたと知り、納得した。

初見の時から気になっていたのだが、モガ版は春の場面がやや長い。モボ版がテンポ良く進んだだけに、そこだけが惜しい。
ただ春の場面の終わり方は好き。「何かに追われているような気がする」と、語るすえが良い。

夏の場面は、モガ版は小道具がたくさんあって楽しい。まや子のトランクから、ドレスや水着が出てくる。モボではバナナを食べ、モガではラムネを飲む。
夏の場面の、文香の着ている浴衣のデザインが可愛くて好き。あとすえが袴姿なのもポイント高い。

夏の場面から、書生の良太の存在が俄然生きてくる。顔を見せない、もう一人の登場人物。

そして何といっても秋の場面だ。
机の上に乗っているお菓子も、モガ版は女の子らしい感じで、皆でシャンパンを飲んで、笑いあう。シャンパンは、傷んだピアだそうだ。
ここからきまずはすえの見せ場。モボ版加藤は、親が望んだ女の子では無かったことがコンプレックスであるが、すえは、父が望むような、美しい母に似た容姿ではない自分に、コンプレックスを抱いている。(でも中谷さん、可愛いと思うが。きっとすえの母は超絶美人なのだろう。)
容姿に対するコンプレックスというのは、女性なら多かれ少なかれ持ってるものだと思う。だから胸に迫る。
酔った挙句に障子を破きまくるすえが、笑えて、哀しくて…。(障子を破くは、元の戯曲には無かった。)

ここからは薫の独壇場だ。溢れる程の才能がありながら、あっさりと小説を捨て、お嫁に行くという薫。
かつてお見合いでお嫁に行くが、子供が出来ず離縁され、実家にも疎まれていた。その事情を全て知って、プロポーズした相手と一緒にブラジルへ移民する、という。その理由が明かされた時、涙が止まらなくなった。私がこの芝居で、本当にやられた!と思った場面だった。
薫は皆に不思議に思われても、朝は市場で働くことを続けている。「薫は生活者になりたかった」というまや子の台詞が好きだ。
すえがあれ程愛して止まない父が倒れ、悩む文香はヴェロナールを飲んで倒れる。

エピローグというべき冬の場面。苦しみ抜いたけれど、ひとつの小説を得た。その筋を語る文香は、吹っ切れたように清々しく、綺麗だ。

これはモボ・モガ両方にいえるが、とにかく4人のバランスが良かった。4人の登場人物が、みな、愛しい。
小道具のひとつまで、工夫が凝らされている所、そして演出・役者が真っ直ぐな所。本当に 心に残る素晴らしい芝居だった。

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