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『薮原検校』 2

『薮原検校』 シアターコクーン 感想続きです。

二度目の観劇の日は、ヤクルトの古田監督&中井美穂夫妻に遭遇。私はメタルマクベスに続き二度目。本当に演劇好きな夫婦だ。他にも有名人を見かけたが、この日橋本じゅんさんも見てたらしい…。気が付かなくて、ちょっと残念。

それにしても当道座。凄いシステムだ。盲人の世界に階級があり、検校の位を得るのは並じゃない、程度は時代小説を多少読めば出てくるが、いやはや、ここまで凄いシステムだったとは。実は今回の舞台で一番驚いた点だ。

戯曲を読んでないので想像で語るが、パンフレットを読む限り、今回の蜷川演出版は、かなり戯曲に忠実なようだ。ギター一本という指定や、舞台で使用するロープなど。
それは別に悪いことではないが、もう少しひねりは無いものだろうか。とてもおもしろい戯曲なので、ストレートに演出するのも良いが、もっと違う手法の演出でもおもしろいと思った。
私が宇崎竜童さんの舞台音楽が苦手というのもあるが、いっそ100%和の音楽でも良いと思う。(三味線、義太夫等。)戯曲が書かれたのが30年以上前だから、ギター一本でというのが斬新だったのかもしれない。でも今の時代だったら、三味線の方が逆に効果があるかもしれない。(ギターの演奏は素晴らしかったですよ。)

何でこんなことを言っているのかというと、『天保12年のシェイクスピア』が引っかかっているからだ。
作者である井上氏は、新感線のいのうえひでのり版の演出が、とてもお気に召さなかったようだ。カットしたり、アレンジしたりしたのが嫌だったのか?
でも戯曲に忠実に演出していたと思われる蜷川版より、私はいのうえひでのり版の方が格段におもしろかったです。
もちろんこれはイチ観客である、私の感想。ただおもしろい、おもしろくないを言っていいのは、チケット代を払って芝居を見た、我々観客である。

ギリシャ悲劇など、 「演出アレンジしすぎだよ」と言いたくなる程なのに、今回の蜷川さんは案外優等生だった。

もちろん今回の蜷川版『薮原検校』は、それはそれで良かった。でもせっかくのおもしろい戯曲、真逆な演出でも見てみたいのだ。
というのも、語りがあったり、因果応報だったり、話が凄く歌舞伎っぽい。薮原検校が捕らわれる場面のロープの使い方が、歌舞伎の立ち回りだったり、それこそ歌舞伎でも文楽でもイケるでしょう。
文楽だとラストの三段斬りが、より生きそうな気が。

三段斬り、観劇した夜は、マジでうなされました。
とりあえず地人会版、みたいなぁ…。

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芝居・一般」カテゴリの記事

コメント

花梨さん、こんばんは!

私も地人会版観たいです~
えんぺで★少ない人は必ずっていいほど地人会版と比べてますが、演じる役者も演出も違うからどうなんでしょうね(笑)。

天保のほうはどちらも観ましたが、いのうえ版は私はイマイチでした(←ごめんなさい)。
と言うより内容忘れてる~
インパクトが蜷川版のほうが強かっただけかも?
主役は断然いのうえ版の方の方が好みなんですが(爆)。

真聖さん、こんばんは。
地人会版、嵐広也さんが主演だったので、見たいな~と思ってチェックしてましたが、見ずに終わり今頃後悔…。
割と蜷川さんの演出が、あっさりしていたので、別の演出で見たいな、と思った次第で。
天保に関しては、カタルシス好きな私は、ラストの格好良さでいのうえ版の方に軍配を上げます。

團菊祭の感想をあと一本書き終わったら「薮原検校」書く予定です。
蜷川さんは絶対も脚本家の台本を変えないというこだわりを持たれてますよね。「天保12年のシェイクスピア」も両方(いのうえ版はDVDだけど)観ていてその違いが面白かったです。シェイクスピア全作品を網羅すると桶屋母子と花魁のくだりまで必要ですが、観る方からするとそこがない方がすっきりしています。井上ひさしの脚本は絶対勝手にいじるのはダメですよ。初日遅らせても書きたいことにこだわって命削って書いてる方ですから。蜷川さんと井上ひさしさんは同じ年だし、時代を共有しています。蜷川さん、今回成功したら井上作品もっとやりたいって言ってるし、井上作品を戯曲としても大好きな私としては今後を期待しています。
地人会版の舞台は観ていないので、何か機会がないかなぁと思ってますが、録画とかないでしょうね。

ぴかちゅうさん、こんばんは。
ネットで感想を検索していたら、地人会バージョンは演出が全然違うみたいですね。今回蜷川さんが、良く言えばストレート、悪く言えば捻りの無い演出だったという印象で、ちょっと物足りなさも感じたので、他の方の演出でも見てみたいな、と思った次第です。

井上ひさし作品は、私も興味深いのですが、出来れば蜷川さんと間逆の手法の演出家でも見たいな、と思ってます。
あと私はどうにも宇崎さんの舞台音楽苦手というのも、他演出家で見たい理由かも。

花梨様、まいど!
蜷川演出があんまりツボにはまらないのですが、
”嗚呼、ふるチンステキ”な「アカドクロ」モードに入ってた時に、前売りされちゃって、
久しぶりに井上ひさしもイイかも。で、フラフラ~っと行っちゃいましたです。

悪党でギラギラしたふるチンかと思いきや…。
和服姿にクラクラ来たんで、その辺は満足なんですが(おいおい)

舞台全体も、無臭な感じがして、私のイメージとは違ってました。
「浮かれ心中」なんかは、笑いの中にチクッとトゲがありますが、そういうのでも無かったし…。

この作品の、過去の舞台を観ていないのが悔やまれます。
地人会版は演出が違うんですか!う~む。観たいなぁ。

文楽で上演ってイイかも!
世界がストレートに客席に来るような気がします。

かしまし娘さん、こんばんは。
鋭い観劇記、凄く参考になりました。

いや~古田さんの深い愛を再認識した公演でした。だったカワイイんだもん、杉の市。
ただそろそろ超極悪人の古田さんも見たいな、なんてワガママ言ってます。

ところで戯曲、早速アマゾンで検索した所、在庫なしでした。週末にでも、図書館にチャレンジしてみます。トホホ…。

ようやく感想を書き上げたのでTBさせていただきましたm(_ _)m
さすがに井上ひさし作品でした。やっぱり社会的弱者をどのように社会が内包していけるかというのは大きな課題です。江戸時代よりもちろん前進していますが、GNP大国にふさわしいレベルにはないと思っているのでこういう作品で刺激されることが大切だと思ってます。
それにしても古田さんの無邪気さエロさに人間の活力をすごく感じてしまいました(^^ゞ彼がこんなに魅力的な杉の市だったことで作品の魅力も増したように思いました。

ぴかちゅうさん、いつもコメントありがとうございます。
ぴかちゅうさんのブログの感想にもありましたが、本当にあの「当道座」という江戸時代の盲人の組織には驚きましたね。
でもどうして盲人だけが、ああいったシステムを作り上げたのでしょう。
その辺りを取り入れて戯曲にしてしまう、作家の力量に感心しました。

TBがうまくいってなかったようで、TBだけ後からになりました。
>でもどうして盲人だけが、ああいったシステムを作り上げたのでしょう......「当道座」については追記にも書きましたが、玲小姐さんが情報をくださいましたのでウィキペディア情報とちもにご紹介していますので、ご参照くださいませm(_ _)m
「レミゼ」は6/15ソワレに娘とともにはせ参じます。よろしく~(^O^)/

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