りゅうとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ 「マクベス」07
演出や衣装、音楽も変わるということで、前回バージョンがとても好きだったので実は不安でしたが、そんなもの、開幕後10分で吹っ飛びました。
もう栗田さんの演出、凄過ぎ。こんな凄い舞台には、ただひれ伏すしかありません。
りゅーとびあ能楽堂に、演劇の神様が降臨したのでは?とまで思いました。
もうとにかく見て!
前回見たからいいやとか考えている人、貴方の考えは甘い!
各役者の役への入り込みが、再演だけあって、更に深いことになっています。またその役者さんの力量を信じてか、演出がかなりシンプルになっています。
観劇好き、シェイクスピア好きの人は、この凄い舞台見なきゃダメです。
もちろん人の感想はそれぞれだし、好悪はあると思いますが、とにかく今年1~3月まで、多分35~40回の観劇(数えるのが面倒…)をしていますが、私的にはぶっちぎりのベスト1です。
シェイクスピアの戯曲が、これほど伝わってくるとは…。久しぶりに立ち上がれない程の感動でした。
りゅうとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ 「マクベス」07
東京公演 4/3(火)~5(木) 会場:国立能楽堂
チケット:e+
何といっても市川笑也マクベス夫人の演技が神かがっていました。私、みやず姫の頃から見てますし、笑也さんいいなと思った芝居は多々あります。でも「凄過ぎ!上手すぎ!」とまで感じたのははじめてです。
本当に、笑也さんが下手とか批判する人は、このマクベス夫人の演技みてから、ものを言えと言いたい。登場から凄まじいオーラで、最初のマクベスとの二人の場面は、申し訳ないけど笑也さんにしか目がいかなかった。
基本的に笑也さんって、絶対立役の邪魔をしない女形さんなのですが(それはひとつの才能と思う)、マクベス夫人だからこさの、このド・迫力。東京公演でまたあの芝居が見られるかと思うと楽しみです。
マクベス・右近さんも少し前まで国立小劇場で、意地悪女形を演じていたとは思えません。特にバンクォー殺害、狂乱の場面は絶品。(この場面のバンクォーの死にっぷりと、演出は必見。こうきたかー!演出!と、ゾクゾクしました。)
そして特筆すべきはマルカムの喜之助くん。一年前と同じ役だからこそ、その役者としての成長に感激。批判覚悟で言いますが、もう歌舞伎界なんか戻らなくて良いよ~。ストレートプレイでこれだけ良い芝居をするのに、もったいないです。
シェイクスピアもので主役がはれるくらい、実力ついたと思います。
谷田さんも安定していたし、河内大和さんのマグダフの嘆きもド・迫力。
何か興奮が収まらず、めちゃめちゃな文章ですが、とにかく見て!見て!
実はちょっと気になった点もありましたが、それは東京公演を見てからでも…。
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あ~もう花梨さん勘弁してください。
眠れず巡回していたら、ますます眠れなくなった~
何かド緊張・・・
あと、17時間40後に、マクベス07と邂逅!!
投稿: yaya | 2007年4月 3日 (火) 01時21分
そうですか!
そうですよね・・・。
明日、目撃して参ります♪
(*^^*)
投稿: midori | 2007年4月 3日 (火) 23時05分
yayaさん、こんばんは。
yayaさんは昨年のバージョンがお気に入りのようですが、
マクベス夫妻の演技力が、圧倒的な今年のバージョンでは、
今年のシンプルな演出が合っていると思います。
もちろん魔女っ子大好きでしたけどね。
でも魔女っ子の台詞も今年の方が、全然上手いかと。
投稿: 花梨 | 2007年4月 5日 (木) 00時29分
midoriさん、こんばんは。
もうもうもう今年のバージョンも良いですよ!
難点は橋掛かりに近いと、パーカッションの音がうるさくなることかな?
感想、アップされるの楽しみにしています。
投稿: 花梨 | 2007年4月 5日 (木) 00時31分