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コリオレイナス

『コリオレイナス』
彩の国さいたま芸術劇場大ホール
1月31日1階F列より観劇

紀元前5世紀のローマ。国家への功績があるものの、民衆を愚弄する態度と母親への異常な愛情ゆえに、悲劇を招いたローマ将軍コリオレイナス(唐沢寿明)の姿を描く。コリオレイナスは、敵国との戦いを勝利に導き、一方では“武人の華”と称えられ、また他方では裏切り者として“民衆の敵”と罵られる。

演出:蜷川幸雄
原作:W・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
出演:唐沢寿明、白石加代子、勝村政信、香寿たつき、吉田鋼太郎、瑳川哲朗 他

昨年後半の蜷川さんでは、評判の良かったタンゴを見てません。
今回の「コリオレイナス」、非常に見応えがありました。重厚なシェイクスピア劇には、蜷川さんの演出はハマりますね。

とにかく今回は主役・ケイアス・マーシャス役の唐沢さんが素晴らしい。高潔でありながら、同時に高慢である、悲劇の武将。民衆を見下しながらも、その姿に観客が共感出来る役作り。この役に説得力が無ければ、芝居そのものが成立しなくなってしまう訳だから、難しいキャステイングだったとも思う。

そしてなんといってもオーフィーディアス役の勝村さん。圧巻でした。コリオレイナスに対する愛憎入り乱れた感情。二人の対決部分は迫力ありました。
特に二幕冒頭、何もかも失ったコリオレイナスが、救いを求めて来た時に、それを受け入れる辺りの複雑な感情が、きちんと観客に伝わっていることに感心。

一度の観劇ではやはり筋を追うの必死で、舞台を思い返す為に、今戯曲を読んでるのですが、舞台を見ている時より、民衆の占める位置が大きい印象です。
もちろんこの芝居は一般民衆と貴族階級の対立を軸に描かれているのですが。
民衆の方々の台詞が、いまひとつ聞き取れてなかったようです、自分。

演出面で引っかかるのは、どうしても蜷川さんの最近の芝居は、芝居の為の手法ではなく、手法の為の芝居になっている気が。今回も正面の階段が、場面によっては効果的だけど、という印象。
鏡の使い方は『十二夜』より、よほど気がきいていて好きでした。観客を映すのも、ローマ市民の中に引き込む感じです。
階段を使っての立ち回りはとても迫力がありましたが、ちょっとハラハラもしました。

長い芝居ではありましたが、後半の怒涛の展開には大満足です。

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コメント

1/28に観た「コリオレイナス」の感想をようやくアップしました。TBがうまくできないのでURL書かせていただきます。
http://blog.goo.ne.jp/pika1214/d/20070208
海外に持っていく作品、媚びるジャポニズムじゃなくてアジアンアイデンティティという考え方で舞台づくりをしていると今回何かで読んで、とっても納得しました。今回の作品もロンドンに持っていっていただくのに、とてもいいと思いました。
階段は「幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門」や「タンゴ、冬の終わりに」の階段席と比べながら観ていました。角度とかは違うけれど、観客にはけっこう観やすいですね。
鏡は蜷川さんの挑発を感じました。タイトルもそれにちなんでつけました。
よろしかったら「朧~」ともどもTBしていただけると嬉しいです(^O^)/

ぴかちゅうさん、こんばんは~。
階段は効果的で好きでしたが、転げ落ちる民衆とか見るとドキドキしてしまって…。
鏡はとても効果的で良かったです。私、『十二夜』の演出がとてつもなく大嫌いなのですが、今回の鏡の使い方は大好きです。
今日も観劇帰りなので、改めてブログに寄らせて頂きます。

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