SHINKANSEN☆RS 『メタルマクベス』 松本公演 雑感
松本から帰宅してからメタルマクベスCDを聞きまくっているので、頭の中で曲がまわってます。もう「ゴー、トゥ、ヘル」です。「ゴー、トゥ、ヘル」のあとのレスポール王の歌になる所が、ミュージカルっぽくなるのがまた好き。
とりあえず本読みました程度のマクベスの知識だけど、改めてCD聞いて、歌詞カードを見ると、実に上手く取り入れているなぁ、と思います。歌詞も意図的に韻を踏んでいる?
「炎の報告」とか、劇場では冠くんのボーカル報告が余りにおかしくて笑い転げてただけだけど、松岡和子さんのマクベスの本片手に聞いたら、もう感心するやら、おかしいやら…。いやいやより一層楽しめました。
あとは感覚的なものでしょうか?例え時代が近未来でも、マクベスがロン毛、バンクォーの髪がたってても、マッドマックスみたいな格好でバイク乗ってても、ランダムスター(マクベス内野)&エクスプローラー(バンクォー橋本)が出てきて、台詞言い始めた途端、何かもう「うわーマクベスだよ!」って思いました。
今年の2月に無茶苦茶ハマった、栗田芳宏さんの演出による、りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズも今回と同じ松岡和子さんの訳。
りゅーとぴあ能楽堂のマクベスだって、能舞台に市松人形の魔女たちに、和風の衣装を着たマクベスとバンクォーが出会うのだもの。シェイクスピアは何でも有りだわ。
実は今回『メタルマクベス』 で一箇所あれ?と思った台詞があった。松岡さんの訳本は「女から生まれたやつには屈伏しない。」今回は「女の股から生まれた…」になっていた。過去の訳本で「女の股から…」になっているものがあるのかな、と思ったが、このサイトを見る限りではなかった。(澤瀉ファン、yayaさんのブログで紹介されていました。)
マクベスの時代では、帝王切開=死、死んだら女では無くなるという考え方らしいが、現代の我々は知識として理解できても、ピンとこないのも確か。そこを踏まえて「女の股から生まれた…」にしたのかなあ?
松岡さんこだわりの「明けない夜は長い」は、もちろんそのまま。英語が判らないから、松岡さんのこだわりの意図は正確には掴めないけど、本の後書きでこだわっているのはを読んでいたから、更に歌になっていたのは、ちょっとおお!でした。
小ネタが今回もたくさん!自分小ネタ、特に音楽面はさっぱりなので、解説してくれる方が欲しい〜。とはいえ一緒に行った友達が「髪を立てるには、ダイエーのスプレーが一番なんだよ」と解説してくれた(笑)
林さんが鍋に毒を入れるのは、某事件とも引っ掛けて?とか。マクベスを倒すマグダフ役が北村有起矢くんなのは偶然?とか。
自分もあと東京で複数見ますし、色んな方の感想を読んで小ネタは更に拾って楽しみたいと思います。とりあえず松岡和子さんのマクベスを再読しなきゃ!
東京公演までにまた思いついたことをぼつぼつ書いていきます。役者さんもみな良かったし。特にじゅんさん!最高でした。
しかし「つまらん芝居は長い」って歌詞、笑った。所々冗長かな?という場面もありましたが、いのうえさんが時間をはかっていたようなので、多分東京公演までに色々とカットしてくる気がします。(魔女の場面とか)そういった意味でも、4時間超えの松本公演見られたのは貴重かも?
あ、私が見た回は田中利花さんがいらっしゃってました。
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