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『タイタス・アンドロニカス』・感想

『タイタス・アンドロニカス』 彩の国さいたま芸術劇場(5/2観劇)

蜷川さんの演出作品、もちろん最近のものを全て見ているわけではないけれど、どうも期待していくと肩透かしをくらうことが多かった。特に昨年歌舞伎座の『十二夜』には、演出としてはまとまりのなさ、準備不足が目立ち、世間の評判とはま逆の感想を持った。(天保はおもしろかったけど。あのごった煮の感じが。)

「タイタス・アンドロニカス」 は初演の評判がとても良く、確か映画版を猿之助さんが絶賛していたので(でも映画は見てない。グロいと聞いたので、グロ苦手な私は絶対無理。)、今回は期待度高く観劇へ。
いやー、期待通りのおもしろさ!私が今までちょっと…と感じた部分が、全ておもしろいものとなっていた。

戯曲は映画公開の時に一度読破したが、すでに内容は余り覚えていない。ただ残虐場面のオンパレードなので、舞台でこれをどう見せるのか、復讐に至る心理をどう描くのか、楽しみだった。

まず舞台の見せ方が美しい。残虐な場面でもすべて美しい。今まで余りにも狙いすぎな見せ方(リチャード三世の落ちてくる馬とか)が、ちょっと苦手だったのだけど、この芝居に関しては、過剰なまでの見せ方が非常に効果的。

血をすべて赤い毛糸のようなもので現したのに感心。
舞台も衣装も基本は白。そこに流れる赤い血。
特に印象的だったのは、白い森の中、陵辱され、舌と両腕を切られたラヴィニアが彷徨う場面だ。ぞっとするほどの美しさだった。

役者陣は何といっても主演の二人、タイタスの吉田綱太郎&タモーラの麻実れいが凄い。圧倒的な存在感。毎日あれだけの芝居を続けるには、相当の気力・体力だ。
それぞれの息子たちも良かったな〜。

小栗旬のエアロンは全ての悪の源。衣装もだから一人だけ赤。捕虜として連れてこれた最初の場面、ただそこにいるだけで、強烈な存在感があった。舞台ではじめて見たけど、かなり健闘。
ただやはりエアロンは難しい役だな、と感じる。もう少し魂の底からの悪が出ると良いのだけど。初演キャストが好評のようなので、こちらでも見てみたかった。(でも小栗くん、今後が楽しみ。)
ラヴィニアの真中瞳も、もう少し前半が可憐だと、後半の悲劇が生きるのだけど。

一応戯曲は読んでいたが、やはり実際の舞台となったものを見ると、圧倒される。
英国の「シェイクスピア・フェスティバル」で公演するそうだが、現地でどう評価されるか、楽しみです。

彩の国さいたま芸術劇場は客席に傾斜がかなりあるので、前の人に視界を遮られことが全くなく、とても見易い劇場です。ただ遠いのが難点ですが。

ところで桝井賢斗君は急遽の出演だったのでしょうか?パンフレットに彼だけコピーで紹介文が挟み込まれていました。24日が賢斗君のレミゼ楽だったのに、もう舞台に出ているとは。しかもあんな重要な役で。もう一人の子役の子にアクシデントでもあったのでしょうか?気になるところです。

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コメント

5/6に観た時の感想をTBさせていただきましたm(_ _)m
吉田綱太郎さん、『天保十二年のシェイクスピア』プログラムに「シェイクスピアがいなかったら役者になっていなかった」とありましたよね。ずっと劇団AUNでシェイクスピアをやってきて、蜷川シェイクスピアでもご常連。タイタスで初めての主演ですが、堂々たるものでさらに磨きがかかりました。イギリス公演にも主演してさらにスケールアップしてくれることでしょう。
それと花梨さん、私はこの劇場から自転車で10分のところに住んでいるのでここで観る時だけはラクができます。だからこのシリーズはかかさず通うことにしようと思ってます。逆に世田谷パブリックシアターなどは遠くてちょっと溜息なんです。それではまた(^O^)/

カキコミは、チョッピリ“お久し振り”になります。
(^^;
シェイクスピアは、色々な見せ方や演じ方が出来る戯曲だなぁと
毎度ながら思うのですが、今回の作品はとにかく悲惨さばかりに
目を奪われてしまって、2004年版を観て挫けるところでした。
(なにせ、ヘナチョコなので>自分)(ーー;
でも、2006年版も観て良かったです!
ペリクリーズのような、もっともっと物語りの中に浸っていたい
という気持ちとは違いますが、でも、長尺をものともしない勢い
ある作品だなぁと、堪能しました!
感想をアップしましたので、トラバさせていただきました。

★コメント&TBありがとうございます。

ぴかちゅうさん、 こんばんは。

劇場すら自転車で10分、凄い羨ましいです!さいたま芸術劇場、見易くて良い劇場ですよね。
吉田綱太郎さんは良いですよね。タイタス、素晴らしかった!

midori さん、こんばんは。

タイタスは長さが気にならないですよね。あれだけ残虐な場面・オンパレードなのに、私は不思議に不快感は無かったです。

賢斗君のことですが,前の人が声変わりをしてしまって急に彼が出演するということになったそうです。

れれれさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
賢斗君の突然の出演は、そういう経緯だったのですか!教えて頂き、ありがとうございました。

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